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『発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術』を読んで


こんにちは、静岡市葵区の弁護士浅野智裕です。

今回も最近読んだ本の話です。

読んだ本は借金玉氏『発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術』です。借金玉というペンネームもすごいですね。インパクトがあって、すぐに覚えてしまいます。実はツイッターで偶然見かけて気になって買ってしまいました。

文章はユーモラスでテンポも良くてあっという間に読めます。とてもおもしろかったです。

ただ本書の中身は発達障害の人がより良く、生きやすいためのハックが書かれています。私は発達障害と言われたことはないのですが、私にもとても役に立つハックが書いてありました。本書で薦められているバッグを私も買ってみようと思います。

読んでいて思ったのですが、本書に書かれていることは別に発達障害だけに当てはまるものではなく、定型発達の人にも当てはまることが多々あると思います。そう考えると発達障害と定型発達の違いって何なんでしょうかと思いました。

そう思ったところで、あとがきの解説で精神科医の熊代亨先生が述べていました。「発達障害とは、スペクトラムな概念です。つまり、白黒はっきりつけられるものではなく、定型発達(いわゆる正常)との間には無限のグラデーションがあります」「発達障害と診断されていない人でも、発達障害的な特徴をひとつやふたつもっていてもおかしくなく、そのために社会適応に四苦八苦していてもおかしくないわけです」以上引用。

本書を読んで私もそう感じました。いわゆる発達障害と言っても人によってそれぞれ違っていて、また濃淡も違うのだと思います。世間で言われる発達障害と実際は少し違っているのかもしれません。

理解が広がって、定型発達であっても発達障害であっても生きやすい社会になれば良いですし、そうならない間は本書のような社会的ノウハウによって少しでも社会生活ができればいいなと思います。