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セクハラ・パワハラ防止セミナーを実施しました


静岡の弁護士の若狹です。

 

先日、顧問先企業様にて、セクハラ・パワハラ防止セミナーを実施させていただきました。

ご存じがない方も多いと思いますが、令和2年からパワハラ防止措置が(企業規模に関係なく)「全企業」に義務化されています。

特に中小企業の場合、マンパワーがどうしても限られていることから、「使用者側で安全配慮義務や防止措置義務を100%対応できていた。過失はなかった」とはなかなか言い難く、企業側の責任についてはまともに争点にすらならない事例が私の経験上も多いです。
一方、セミナー実施先のように、これからまさに業務拡大を行なう企業においては、創業当初のように目が行き届かない場面や現場にある程度任せざるを得ない場面もどうしても出てきますので、よいタイミングでセミナーをしていただけたかなと考えています。

同業他社の過去の不祥事(全国レベルで報道されたもの)について、ウェブ公開されている第三者調査委員会の資料を紹介しつつ、その業界固有の事情について解説・認識共有できたことは長いお付き合いだからこその我ながらよい仕事っぷりでしたが、資料作りに張り切りすぎて字だらけのパワポを作ってしまったこと(特に、笑って気を抜くポイントがほとんどなかったこと)は次回以降に向けての反省点ですね・・・。

実施したセミナーでもお話しましたが、セクハラ対策・パワハラ対策は、何を差し置いても予防が大事です。そして、予防には、充実したコミュニケーション・情報共有が欠かせません。コミュニケーションの齟齬から生じる、関係者全員にとって不幸なハラスメントの予防に少しでも貢献できたのであれば幸いです。