静岡の弁護士の若狹です。
NHK朝ドラの「虎に翼」を毎日楽しみに観てますが第2週6話目にして早くも傑作の予感がします。何より伊藤沙莉さんの演技がシリアス/コメディのどちらもいいですよね。「はて?」
母校愛や出身校への帰属意識が人より薄い気がする私ですが、のべ7年通学した明治大学がモデルになっているのはさすがに嬉し懐かしいですね。ニコライ堂や聖橋(?)は出てきていますが、話が進んだら昔のお茶の水近辺の風景ももっと見られるのかしら。
さて、一昨年再放送をしていた若かりし松嶋菜々子さん主演朝ドラの「ひまわり」(1996年制作・平成初期が舞台)でも「女性が弁護士になるなんて…」「女性の幸せは結婚?それとも仕事??」的な、令和の感覚で見るとかなりの時代錯誤を感じる描写がありましたが、「虎に翼」の舞台である昭和初期頃は比じゃなかったこと(既婚女性は無能力者=準禁治産者扱いの時代!さすがに当時から異論も強かったようではありますが…)に思いを馳せると、ジェンダーロールに苦しめられた経験が少ないまま弁護士のお仕事をしている自分としては偉大な先人の存在には身が引き締まる思いです。
そんな中、背景に出てくる名もなき同世代の女性たちへの目配せもちゃんとしている映像演出も素晴らしいな、と。
今日は本日配信リリースされた米津玄師さんの主題歌「さよーならまたいつか!」を運転しながらリピートで聴いていました。
(埋め込みでは再生無効扱いになっていますが、NHKの公式ノンクレジットOPです)
私は米津玄師さんの熱心な聴き手というほどには聴き込んでいないのですが、
「それでも本気で地獄を見る覚悟があるの?」(寅子母)
「…ある」(寅子)(※伊藤沙莉さんの間の取り方が絶妙)
「無事、最後の敵を倒し地獄への切符を手に入れました。」 (ナレーション)
という劇中第1週5話目でのジーンと来るやり取りを受けての、
「人が宣う地獄の先にこそわたしは春を見る」
という一節はさすがのうまさだな、とうなる次第。
この人の主題歌ワークはいつもいつも解像度高すぎだなあと。
時代も性別も全く違うので比較すること自体おこがましいですが、”司法試験余裕じゃなかった組”として、就職せずに試験勉強頑張ることにするかの入り口に立ったときの「弁護士目指すのはいいけどこのまま合格しなかったらどうすんの…」の心細さ、もう戻れない”地獄への切符感”は元司法試験受験生の実感としてよーーーくわかります笑
ましてや、寅子さんは「見上げた先には何も居なかったああ居なかった」と歌われるような道をこれから歩んでいくわけですから。(一番Aメロにいた燕は一体どこへ??)
今期ドラマは「JKと六法全書」「アンチヒーロー」と硬軟振り幅がありそうな弁護士モノが2本も控えているので録画を追っかけるのが大変そうですが、「虎に翼」は最後まで引き続き毎朝観ていこうと思います。
ブログタイトルに珍しく①とつけたのは、折に触れて少しずつでもブログ書いていきます!の意気込みのあらわれですが、①だけで終わっちゃったらすみません笑
「さよーならまたいつか/米津玄師」のジャケット。
よーく見ると血や傷も見えるし虹っぽい色づかいも見えますね。